平成28年度 宇部興産中央病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 25 163 115 215 260 349 888 1320 1221 341
当院は、「いつでも誰でも安心してかかれる中央病院」を理念に地域の中核病院として、
幅広い年齢層の患者さんを受け入れています。地域の高齢化により、60歳以上の患者割合が多いですが、スポーツ外傷の治療にも力を注いでおり、10歳から40歳の患者さんも多く来院しています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 38 21.84 21.25 15.79 83.47
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病 なし 29 17.21 12.43 6.90 79.34
0400801499x002 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし A-DROP スコア2 18 19.78 15.29 16.67 84.94
0400801499x001 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし A-DROP スコア1 18 15.28 13.60 5.56 82.50
040100xxxxx01x 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 あり 14 19.36 12.38 0.00 78.5
入院契機となる疾患は、高齢者の感染症が多く、入院前から多くの基礎疾患を持ち、活動性が低下しています。病状安定が得難く、日常生活能力がさらに低下するために、入院当初から早期離床を目的に急性期リハビリが介入しています。
地域包括ケア病棟では、中長期間の療養生活が必要な方については、継続して基礎疾患の管理、および維持期リハビリを提供することで、廃用予防に努め、地域の慢性期病院・介護施設への退院調整を行っています。一般病棟での在宅復帰率は95%、地域包括ケア病棟での在宅復帰率は88%となっています。また、一般病棟での平均在院日数は17日程度、地域包括ケア病棟は24日程度となっています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 82 13.59 11.06 10.98 74.39
060100xx01xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 定義副傷病 なし 36 3.25 2.72 0.00 75.11
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 手術・処置等2 なし 26 12.77 9.02 0.00 73.65
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術・処置等2 なし 24 13.75 11.74 4.17 72.88
060140xx97x00x 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 24 17.79 10.93 0.00 71.75
急性胆管炎や消化管出血などの緊急処置を有する重症疾患に対し、積極的な地域医療を展開しています。消化管出血の止血率は100%で、外科手術へ移行例はありません。消化管、肝の腫瘍性疾患の待機的治療も積極的に行っています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 56 31.02 17.95 5.36 84.64
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 33 4.24 3.06 3.03 69.03
050070xx99000x 頻脈性不整脈 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 24 8.58 7.82 4.17 72.46
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1 なし、1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 16 17.25 13.02 6.25 69.25
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1 なし、1、3あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 16 24.63 11.38 6.25 79.75
循環器疾患としては、心不全、虚血性心疾患、不整脈の三疾患が大部分を占めます。多くの基礎疾患を有する高齢者が多いため、薬物療法を基本として、必要であれば、冠動脈インターベンションやペースメーカーなどの非薬物療法を追加し、早期退院を目指して心大血管リハビリテーションを行っています。
一般病棟での在宅復帰率は95%、地域包括ケア病棟での在宅復帰率は88%となっています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 59 6.66 5.29 3.39 70.14
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 37 9.38 7.61 0.00 65.46
050180xx97xxxx 静脈・リンパ管疾患 その他の手術あり 23 8.00 3.34 0.00 70.65
090010xx01x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等2 なし 17 15.59 11.57 0.00 67.53
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 15 8.47 9.08 13.33 70.00
一般外科、消化器外科を中心に数多くの疾患の治療を行っています。上位2位までは、昨年と同様です。第3位の疾患については、下肢静脈瘤に対して弁の壊れた静脈を引き抜く手術を行っています。これは、90%以上の患者さんで、手術が行われています。また、がん治療も積極的に行っています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 105 42.85 27.63 46.67 83.06
160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。) 腱縫合術等 86 24.95 11.91 0.00 25.06
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 定義副傷病 なし 30 36.13 20.57 33.33 76.97
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病 なし 27 6.59 5.49 0.00 50.70
160800xx99xx0x 股関節大腿近位骨折 手術なし 定義副傷病 なし 20 41.55 15.97 60.00 86.55
2次救急病院であり、外傷の患者さんを多く診療しています。また、専門医によるスポーツ外来を開設しており、手術、リハビリ等を行い、競技復帰までサポートを行っています。
 外傷の他は、鏡視下手術を中心に行っています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 59 2.00 3.20 0.00 65.66
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 59 24.44 16.54 6.78 71.05
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 45 21.49 9.87 8.89 79.24
010040x099x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 44 68.23 19.35 22.73 72.36
010010xx01x10x 脳腫瘍 頭蓋内腫瘍摘出術等 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし 34 29.21 32.89 20.59 57.85
入院患者さんとしては動脈瘤、脳梗塞が最多です。動脈瘤は検査入院 (術前、術後)が多く、特に血管内治療に関連したものが反映されています。破裂のリスクの高い症例は引き続き、血管内治療、開頭クリッピング術など根治術を行なっています。脳梗塞については、適応例であればtPA血栓溶解療法、血管内治療 (回収療法)、血行再建術を行なっています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 241 3.88 2.91 0.41 75.40
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり 両眼 51 9.00 6.23 0.00 79.00
020250xx97xxxx 結膜の障害 手術あり 12 2.75 3.40 0.00 66.75
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 7.72
020240xx97xxx0 硝子体疾患 手術あり 片眼 7.01
全身疾患をお持ちのご高齢の患者さんでも安心して手術が受けられるように、他科と連携して術前・術後の管理を行い、日帰りだけでなく入院での白内障手術も行っています。結膜の手術は、翼状片の手術が大半を占めています。黄斑の手術と硝子体疾患の手術は、いずれも硝子体手術を行ったもので、黄斑上膜、黄斑円孔、硝子体出血などの治療です。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 65 5.46 5.24 0.00 68.45
030390xx99xxxx 顔面神経障害 手術なし 19 12.21 9.60 0.00 58.79
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 5.50
030428xxxxxxxx 突発性難聴 9.37
030380xxxxxxxx 鼻出血
上位3位までは、昨年と同じであり、前庭機能障害などの急性疾患に対応しています。また、脳神経外科、神経内科と連携し、前庭機能障害や中枢性疾患の鑑別も行っています。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010160xx99x00x パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 10 50.20 18.71 20.00 75.90
010155xxxxx10x 運動ニューロン疾患等 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし 18.82
010170xx99x00x 基底核等の変性疾患 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 14.74
010060x2990001 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 6.99
070560xx99x0xx 全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患 手術なし 手術・処置等2 なし 17.77
脳梗塞やパーキンソン病、運動ニューロンの患者さんの治療をしており、リハビリも行っています。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 29 8.72 8.96 0.00 74.90
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし 24 13.21 11.97 0.00 64.21
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1 なし 23 4.39 4.28 0.00 61.70
080090xxxxxxxx 紅斑症 13 9.85 10.37 0.00 58.15
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2 なし 10 12.90 8.78 10.00 80.00
当科では、皮膚症状がある疾患のすべてを治療対象としています。もちろん、高齢者に加え、母斑症など乳幼児にみられる疾患も診ています。母斑細胞母斑などの皮膚良性腫瘍の日帰り手術にも積極的に取り組んでいます。特に専門としている炎症性角化異常症に関しては、山口県外からも患者さんの来院があります。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 50 4.34 2.68 0.00 69.64
11022xxx03xxxx 男性生殖器疾患 精索静脈瘤手術等 46 3.00 3.32 0.00 35.00
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 34 9.76 7.44 0.00 74.94
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病 なし 28 13.54 12.43 0.00 63.54
110070xx99x20x 膀胱腫瘍 手術なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 16 11.94 11.72 0.00 69.69
尿路性器腫瘍に対して、生検・診断・治療を行っています。透析治療については、導入と維持透析を行っています。また、男性不妊外来もあり、県内外から多くの患者さんが治療を受けています。
糖尿病血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし 85歳未満 22 15.91 14.61 0.00 65.50
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 21 23.38 16.83 0.00 72.33
100070xx99x000 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 85歳未満 14 15.50 11.48 0.00 67.50
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 13.78
130040xx99x5xx 多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物 手術なし 手術・処置等2 5あり 25.11
糖尿病の患者さんが多く、糖尿病教育入院、インスリン導入、感染症悪化によるシックデイの治療が中心です。院内の他科とも連携し、合併症の評価・治療も行っています。
 血液疾患は、リンパ腫、骨髄腫、骨髄異形成症候群を中心に化学療法も含めて治療していますが、高齢者が多く、入院日数が長くなっています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 40 11 16 12 1 7
大腸癌 18 21 11 19 2 7
乳癌 1 7
肺癌 1 7
肝癌 10 29 2 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
初発は、胃、大腸がんの患者さんが多く、再発に関しては、転移性肝がんの患者さんが多いです。胃がんについては、早期の段階で発見される患者さんが多く、主には内視鏡的に治療が行われています。また、進行した胃がん、大腸がんについては、外科的治療が行われ、その後、化学療法が行われることがあります。肝がんについては、経皮的ラジオ波焼灼療法、肝動脈化学塞栓術等が行われています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 11 6.73 44.18
中等症 75 16.83 81.37
重症 15 29.47 87.60
超重症
不明
軽症の肺炎患者さんは、比較的若いので、在院日数が短くなっています。しかし、地域の高齢化に伴い、中等症以上の患者さんが多く、基礎疾患もあり、全身の回復まで時間を要すため、在院日数が長くなっています。
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 14 9.14 75.57 0.00
その他
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内
その他
I63$ 脳梗塞 3日以内 179 42.16 74.96 16.50
その他 21 41.57 73.00 3.50
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内
その他 36 4.78 73.00 2.44
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内
その他
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内
その他
I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内
その他
24時間365日体制で常時MRIを稼働しており、脳卒中の患者さんを積極的に受け入れています。これにより一過性脳虚血発作や脳梗塞の患者さんを発症から早期に受け入れることが可能になり後遺症軽減に努めています。一方で他院から紹介される、手術対象の慢性脳動脈閉塞疾患の患者さんを受け入れています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 57 3.02 19.19 12.28 74.37
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 41 2.24 2.59 2.44 75.32
K654 内視鏡的消化管止血術 31 1.45 14.74 6.45 71.55
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術 28 1.96 11.04 3.57 74.14
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) 26 1.85 11.08 3.85 72.73
EUS POCS等を用いた様々な胆道ステント留置が可能です。さらにステントフェイラー時の緊急対応など総合的な管理体制も整えています。
ESDを中心とした全消化管の腫瘍性病変に対する最新の内視鏡治療を行っています。特殊クリップを用いたものやAPCなど様々な止血術が可能で、夜間休日にも専任の内視鏡技師を含めた止血チームが対応します。内視鏡での止血困難な場合は、血管塞栓術も可能な体制です。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 17 2.82 8.94 0.00 73.59
K5972 ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 17 8.53 15.41 5.88 80.88
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの 10 0.00 17.20 10.00 68.60
K386 気管切開術
K331 鼻腔粘膜焼灼術
高齢者へのペースメーカー植え込み術、経皮的冠動脈インターベンションも行っています。早期の自宅退院を目指して、術後のリハビリテーションも積極的に行っています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 64 1.17 5.23 3.13 69.48
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 61 2.93 8.79 4.92 66.70
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 21 1.38 13.24 4.76 64.10
K617-2 大伏在静脈抜去術 21 1.24 5.57 0.00 71.52
K6552 胃切除術 悪性腫瘍手術 18 4.94 30.33 0.00 71.56
診断群分類別患者数等にも掲載があるように主要手術上位2位は、診断群と比例しています。がんに対する手術では、切除術だけでなく、化学療法がスムーズに行える様、カテーテル設置などを行っています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨、上腕、大腿) 93 4.03 44.33 37.63 80.58
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕、下腿) 56 1.43 1.34 0.00 46.09
K0811 人工骨頭挿入術(肩、股) 42 3.88 32.57 42.86 80.26
K0462 骨折観血的手術(前腕、下腿、手舟状骨) 36 3.06 30.47 2.78 55.11
K079-21 関節鏡下靱帯断裂形成手術(十字靱帯) 31 1.45 33.10 0.00 27.48
外傷(転倒、転落、交通事故等)に対して、24時間365日体制で診療を行っており、緊急手術も対応可能です。また、スポーツ外来から膝の手術を希望される患者さんも多く、鏡視下にて手術を行っています。
術後の経過観察も行っておりますので、骨内異物除去術(抜釘)の件数も多いです。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 69 2.55 20.83 11.59 78.77
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの 49 3.92 34.27 20.41 55.08
K1781 脳血管内手術 1箇所 27 1.22 23.56 0.00 69.07
K164-5 内視鏡下脳内血腫除去術 20 2.00 76.55 60.00 68.25
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング 1箇所 13 1.31 53.62 23.08 58.85
当科では、脳腫瘍手術は覚醒下手術などの先進手術を行なっており、中四国地方でもトップの実績を誇ります。また血管内手術、内視鏡手術、動脈瘤クリッピングについてはそれぞれの専門医、認定医、指導医が在籍しており、高度な脳外科手術を行なっています。慢性硬膜下血腫は高齢社会を反映したものと考えます。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 294 0.45 3.34 0.34 76.03
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術 網膜付着組織を含むもの 11 0.00 7.82 0.00 67.73
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術 その他のもの 10 0.00 8.30 0.00 65.80
K224 翼状片手術(弁の移植を要するもの)
K2193 眼瞼下垂症手術(その他)
全身疾患をお持ちのご高齢の患者さんでも安心して手術が受けられるように、他科と連携して術前・術後の管理を行い、日帰りだけでなく入院での白内障手術も行っています。その他、黄斑上膜、黄斑円孔、硝子体出血など待機的に施行できる硝子体手術や、翼状片手術、加齢による眼瞼下垂の手術を行っています。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術 単純切除 10 0.30 7.00 0.00 76.70
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外) 長径3cm以上6cm未満
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部) 長径2cm以上4cm未満
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部) 長径2cm未満
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外) 長径6cm以上12cm未満
有棘細胞がん(ボーエン病を含む)や基底細胞がんなど高齢者に多い皮膚悪性腫瘍の手術療法を積極的に行っています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K834 精索静脈瘤手術 46 1.00 1.00 0.00 35.00
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 33 1.64 7.06 0.00 74.94
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 14 9.36 13.00 14.29 68.36
K610-3 内シャント又は外シャント設置術
K8411 経尿道的前立腺手術 電解質溶液利用のもの
県内のみならず、県外からも多く来院される男性不妊外来を有し、その手術を積極的に行い、実績を上げています。また、膀胱がんに対して、手術にて確定診断を多数得ています。手術後に必要な場合は、補助療法(化学療法)も行っています。また、放射線治療が必要な場合は、他院と連携して併用治療を行います。
前立腺肥大症に対する内視鏡手術も多く行っています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 - -
異なる 20 0.41
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 14 0.28
異なる 11 0.22
重症化しやすい高齢者が地域的に多いですが、入院時の病名とは異なり重症化する患者さんの割合は、低くなっています。医師を中心としたチーム医療により、患者さんにあったより良い医療が提供されています。
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