令和５年度 宇部中央病院 病院情報の公表

医療法における病院等の広告規制について（厚生労働省）

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
  3. 初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
  7. その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養２セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0～ 10～ 20～ 30～ 40～ 50～ 60～ 70～ 80～ 90～
患者数 11 155 113 126 189 281 568 1351 1325 439
　当院は、専門疾患治療に加え、地域支援病院として救急患者を多く受け入れています。救急件数は年々増加していますが、高齢社会に伴い70歳以上の患者の割合が多くなっています。
　また、スポーツ外傷に対する治療を行っていますので、10歳代の若年層患者も多く入院しています。
診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）ファイルをダウンロード
総合診療科・内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎　手術なし　手術・処置等２　なし 46 29.26 20.60 34.78 83.83
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症　手術なし 32 18.63 13.52 3.13 78.78
180010x0xxx0xx 敗血症（１歳以上）　手術・処置等２　なし 19 28.95 20.03 26.32 79.05
180010x0xxx2xx 敗血症（１歳以上）　手術・処置等２　２あり 12 25.33 31.28 41.67 79.75
080010xxxx0xxx 膿皮症　手術・処置等１　なし 10 16.80 12.88 20.00 79.50
　誤嚥性肺炎の患者層はより高齢化しています。高齢者に多い肺炎、尿路感染症、蜂窩織炎、新型コロナなど感染症診療の割合が多くなっています。尿路感染症や肺炎から敗血症性ショックに至る場合もあり、重症化した方の対応も増えています。
また、電解質異常、夏季を中心に脱水、熱中症の診療にもあたっています。高齢者では入院をきっかけに介護環境や療養環境の調整が必要となることも多く、独居の高齢者や社会的サポートのない患者は、家族との面談や退院調整に時間を要するケースが増えています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管（肝内外）結石、胆管炎　限局性腹腔膿瘍手術等　手術・処置等２　なし　定義副傷病　なし 100 9.43 8.75 3.00 77.18
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患（良性腫瘍を含む。）　内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 44 5.16 2.61 0.00 77.25
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患　手術なし 37 7.35 7.58 0.00 73.86
060190xx99x0xx 虚血性腸炎　手術なし　手術・処置等２　なし 27 8.07 8.55 3.70 70.00
060102xx02xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患　小腸結腸内視鏡的止血術等 26 11.62 9.32 0.00 77.00
　消化器疾患の地域基幹病院、急性期病院として消化器病・肝臓・消化器内視鏡の専門医が診療にあたっています。内視鏡センターを設置し、24時間体制で緊急対応をしています。
　食道・胃・十二指腸・大腸の腫瘍（腺腫、早期がん）に対する内視鏡的治療が可能です。消化管出血や閉塞性黄疸に対する緊急処置も行っています。
　肝臓については、肝炎、肝硬変、肝臓がんの診断治療が可能です。最近増加している生活習慣病を背景とする脂肪性肝疾患に対し、細やかな食事・生活指導を行っています。
　憩室性疾患などは、各種画像診断により速やかに診断し、絶食、輸液下に内視鏡的止血術や抗生剤で加療します。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx9900x0 心不全　手術なし　手術・処置等１　なし　手術・処置等２　なし　他の病院・診療所の病棟からの転院以外 79 36.53 17.38 10.13 66.36
050050xx9910x0 狭心症、慢性虚血性心疾患　手術なし　手術・処置等１　１あり　手術・処置等２　なし　他の病院・診療所の病棟からの転院以外 35 6.00 3.05 0.00 70.89
050210xx97000x 徐脈性不整脈　手術あり　手術・処置等１　なし、１、３あり　手術・処置等２　なし　定義副傷病　なし 30 16.60 9.77 0.00 74.90
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患　経皮的冠動脈形成術等　手術・処置等１　なし、１、２あり　手術・処置等２　なし 17 7.00 4.26 0.00 75.47
050130xx9902xx 心不全　手術なし　手術・処置等１　なし　手術・処置等２　２あり 15 38.27 23.74 20.00 85.80
　心不全の入院は高齢者が多いため、リハビリテーションに時間がかかり、在院日数が長くなり、転院率も高くなります。
　また、心臓リハビリテーション室を設置しており、専門スタッフもいるので安心してリハビリに励んでいただけます。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア（１５歳以上）　ヘルニア手術　鼠径ヘルニア等 56 5.66 4.55 0.00 70.75
060335xx02000x 胆嚢炎等　腹腔鏡下胆嚢摘出術等　手術・処置等１　なし　手術・処置等２　なし　定義副傷病　なし 35 7.20 6.87 2.86 62.40
060330xx02xxxx 胆嚢疾患（胆嚢結石など）　腹腔鏡下胆嚢摘出術等 34 6.50 5.98 0.00 65.68
060035xx99x7xx 結腸（虫垂を含む。）の悪性腫瘍　手術なし　手術・処置等２　７あり 29 3.83 4.72 0.00 75.10
060035xx010x0x 結腸（虫垂を含む。）の悪性腫瘍　結腸切除術　全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等　手術・処置等１　なし　定義副傷病　なし 23 19.70 15.12 8.70 73.96
　消化器疾患、鼡径ヘルニアを中心に手術を行っています。
　侵襲の少ない腹腔鏡手術を主に行っています。
　各種癌への化学療法も行っています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折　人工骨頭挿入術　肩、股等 96 46.63 25.50 52.08 83.81
160620xx01xxxx 肘、膝の外傷（スポーツ障害等を含む。）　腱縫合術等 60 24.90 13.04 0.00 26.35
160760xx97xx0x 前腕の骨折　手術あり　定義副傷病　なし 55 9.44 4.76 0.00 53.40
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷（胸・腰髄損傷を含む。）　手術なし 45 36.80 19.34 26.67 83.09
160780xx97xx0x 手関節周辺の骨折・脱臼　手術あり　定義副傷病　なし 33 4.42 4.04 0.00 44.09
　大腿骨近位部・前腕・脊椎骨折などの運動器の外傷を中心に幅広い診療を行っています。そのうちスポーツ外来では、主に膝関節・足関節を中心としたスポーツ外傷・障害に対して、専門医による診療を行っています。2018年8月より開設されたスポーツリハビリセンターでは更に専門性に特化し、スポーツ現場への復帰に直結したサポートも行っています。また、2021年より日本手外科学会研修施設として認定を受け、2022年には、リウマチ外来を開設し、それぞれ専門的な診療を行っています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞（脳卒中発症３日目以内、かつ、ＪＣＳ１０未満）　手術なし　手術・処置等１　なし　手術・処置等２　４あり　定義副傷病　なし　発症前Ｒａｎｋｉｎ　Ｓｃａｌｅ　０、１又は２ 81 27.31 15.70 19.75 72.78
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷　その他の手術あり　手術・処置等２　なし　定義副傷病　なし 69 20.25 9.88 2.90 79.38
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫（非外傷性硬膜下血腫以外）（ＪＣＳ１０未満）　手術なし　手術・処置等１　なし　手術・処置等２　なし　定義副傷病　なし 46 31.87 19.09 45.65 70.52
010010xx03x00x 脳腫瘍　頭蓋内腫瘍摘出術等　手術・処置等２　なし　定義副傷病　なし 35 27.09 20.70 20.00 62.03
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷　手術なし　手術・処置等２　なし　定義副傷病　なし 35 14.83 8.38 22.86 73.86
　当院では一次脳卒中センターとして急性期脳卒中を多く受け入れており、特に急性期脳梗塞に対しアルテプラーゼ静注療法、機械的血栓回収療法を含む経動脈的血行再建療法を行っております。また急性期頭部外傷や高血圧性脳出血、脳腫瘍の手術も積極的に行っております。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
020210xx99x1xx 網膜血管閉塞症　手術なし　手術・処置等２　あり 69 1.35 2.15 0.00 77.49
020200xx99x1xx 黄斑、後極変性　手術なし　手術・処置等２　あり 61 1.26 2.09 0.00 78.00
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患　手術あり　片眼 50 2.60 2.54 0.00 74.08
020180xx99x2xx 糖尿病性増殖性網膜症　手術なし　手術・処置等２　２あり 18 1.44 2.48 0.00 73.11
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患　手術あり　両眼 - - 4.46 - -
　眼科では白内障手術が主要な手術となっています。ＤＰＣ適応外の病棟を含めると全体で年間450件以上施行しています。必要に応じて、日帰りまたは短期入院、局所麻酔または全身麻酔での手術計画が可能です。他病院に入院中で、全身状態の落ち着いた方には、当院への転院のうえ白内障手術を施行し、ふたたび、転院でお戻りいただく計画も相談可能です。
このほか、硝子体手術や硝子体注射、緑内障手術、翼状片手術も行っています。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
030400xx99xxxx 前庭機能障害　手術なし 34 4.18 4.73 0.00 72.32
030390xx99xxxx 顔面神経障害　手術なし - - 8.71 - -
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎　手術なし - - 5.51 - -
030428xxxxxxxx 突発性難聴 - - 8.55 - -
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 - - 6.02 - -
　急性期のめまい、顔面麻痺、突発性難聴の急性期の入院治療を行っています。中枢性の場合は、脳外科、脳神経内科等と連携し、適切に対応しています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
11022xxx01xxxx 男性生殖器疾患　精索捻転手術等 58 3.10 3.69 0.00 31.29
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍　手術なし　手術・処置等１　あり 33 2.03 2.44 0.00 72.76
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍　膀胱悪性腫瘍手術　経尿道的手術　手術・処置等２　なし 21 9.48 6.85 0.00 81.71
110070xx02xxxx 膀胱腫瘍　膀胱悪性腫瘍手術　経尿道的手術＋術中血管等描出撮影加算 17 9.53 6.78 0.00 75.41
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等　経尿道的前立腺手術等 15 12.60 7.75 0.00 74.60
　排尿障害、尿路悪性腫瘍、男性不妊症などの幅広い疾患に対応しています。
糖尿病血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx ２型糖尿病（糖尿病性ケトアシドーシスを除く。）　手術・処置等２　１あり 30 19.10 13.99 3.33 68.33
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡　手術・処置等２　なし　定義副傷病　なし 19 18.89 13.15 15.79 66.00
130030xx99x5xx 非ホジキンリンパ腫　手術なし　手術・処置等２　５あり 12 19.25 19.61 0.00 82.08
130030xx99x6xx 非ホジキンリンパ腫　手術なし　手術・処置等２　６あり - - 13.10 - -
10007xxxxxx0xx ２型糖尿病（糖尿病性ケトアシドーシスを除く。）　手術・処置等２　なし - - 10.66 - -
　糖尿病患者さんの入院では、インスリン導入やシックディ治療を行っています。高齢者で自己管理が難しい場合には、家族のご協力や社会的サービスの調整も行っています。
　血液疾患ではリンパ腫を中心に骨髄腫・骨髄異形成症候群、白血病の治療を行っています。化学療法、輸血、感染症治療を外来または入院で行いますが、高齢者が多いため、入退院を繰り返したり、リハビリが必要になったりします。
初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準（※）		 版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 13 - - 11 11 - 1 8
大腸癌 22 26 35 83 28 - 2 8
乳癌 - - - - - - 1 8
肺癌 - - - - - - 1 8
肝癌 - - - - - - 2 8
※ 1：UICC TNM分類，2：癌取扱い規約
　大腸癌が一番多く、次いで胃癌となっております。肝臓疾患に対する治療も増えています。手術以外にも化学療法や緩和治療と幅広い領域で多くの治療を担当しています。進行がんに対しては化学療法後に手術を行うこともあります。Stage不明の件数は病理組織結果前に退院され、外来で結果をお伝えし、治療方針を決めていくことがあります。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数		 平均年齢
軽症 13 10.54 54.77
中等症 41 19.20 82.68
重症 - - -
超重症 - - -
不明 - - -
　高齢者の誤嚥性肺炎では、時に重症化することもあり、必要に応じて人工呼吸器管理や経管栄養を併用して治療を行っています。特に経口摂取が難しい患者様は、療養場所の選定や代替栄養療法の検討などで入院期間が延びる傾向にあります。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 228 41.23 76.99 24.08
その他 17 60.24 76.35 0.82
　当院では一次脳卒中センターとして24時間体制で急性期脳梗塞を多く受け入れ、アルテプラーゼ静注療法、機械的血栓回収療法を含む経動脈的血行再建療法を行い患者様の機能改善に努めております。また慢性期脳梗塞においても積極的に治療を行い、機能改善のため様々な検査を駆使し内科的治療で良いか、外科的治療が必要かを検討しております。
診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）ファイルをダウンロード
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 69 2.13 10.62 5.80 79.13
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 38 2.29 9.89 0.00 76.87
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術　長径２センチメートル未満 32 1.97 3.28 3.13 78.56
K6852 内視鏡的胆道結石除去術　その他のもの 22 1.36 6.64 0.00 76.27
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術　長径２センチメートル以上 19 0.74 5.32 0.00 74.21
　透視も完備した内視鏡センターを有しており、緊急を有する消化管出血に対しては、オンコール体制で常時対応しています。胆道ドレナージについては緊急対応が困難な場合もあり、他院へご紹介することもありますので、ご了承ください。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K5972 ペースメーカー移植術　経静脈電極の場合 23 8.00 13.48 0.00 76.52
K5463 経皮的冠動脈形成術　その他のもの 19 3.42 5.53 5.26 76.26
K597-2 ペースメーカー交換術 13 1.54 13.92 0.00 81.46
K597-3 植込型心電図記録計移植術 - - - - -
K5461 経皮的冠動脈形成術　急性心筋梗塞に対するもの - - - - -
　循環器科の常勤医が１人減ったため、急性心筋梗塞に対する緊急冠動脈形成術の対応が難しくなっております。緊急を要す場合は、他院へご紹介致しますので、ご安心ください。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 75 1.09 5.25 1.33 64.72
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術（両側） 49 0.94 3.14 0.00 68.35
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 29 6.62 16.97 6.90 75.29
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置（頭頸部その他） 19 4.16 5.05 0.00 72.05
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術（虫垂周囲膿瘍を伴わないもの） 16 0.50 3.31 0.00 36.81
　胆石、鼠径ヘルニア、胃がん、大腸がんに対して腹腔鏡下手術を主に行っています。
　侵襲の少ない手術を行うことで、在院日数も減少しています。
　24時間緊急手術にも対応しています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術（大腿） 68 2.60 38.54 51.47 80.93
K0483 骨内異物（挿入物を含む）除去術（前腕） 58 1.07 1.71 0.00 41.21
K0462 骨折観血的手術（下腿） 51 2.86 18.45 1.96 59.98
K079-21 関節鏡下靱帯断裂形成手術（十字靱帯） 44 1.64 21.41 0.00 22.59
K0811 人工骨頭挿入術（股） 36 3.31 51.08 41.67 81.33
　外傷（転倒、転落、交通事故等）による骨折に対する手術を多く行っています。スポーツ外傷・障害の分野では、膝の手術を希望される患者様も多く、十字靭帯損傷や半月板損傷に対する鏡視下手術を多く行っています。手部の外傷に対しては、マイクロサージャリーによる手術や、関節リウマチの分野では、滑膜炎に対する鏡視下手術や機能再建術なども行っています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 65 1.94 20.89 10.77 78.26
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術（その他） 47 2.85 31.19 17.02 63.06
K178-4 経皮的脳血栓回収術 18 0.06 34.67 50.00 81.67
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 17 10.24 15.35 17.65 74.94
K1742 水頭症手術　シャント手術 13 16.77 51.54 38.46 73.46
　当院では、脳腫瘍手術において術中モニタリングを駆使し、覚醒下手術などの先進手術を行い治療成績向上に努めております。また脳動脈瘤治療においては最適な治療方法を検討し開頭クリッピング術また血管内手術を行なっております。頚動脈狭窄症に対し、低侵襲な経皮的頚動脈ステント留置術、急性期脳梗塞に対し、脳血栓回収術を積極的に行っております。
　認知症の原因となり得る慢性硬膜下血腫や正常圧水頭症の治療も行っております。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ﾛ 水晶体再建術（眼内レンズを挿入）（その他） 52 0.08 1.48 0.00 74.62
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術（網膜付着組織を含む） 15 0.00 3.40 0.00 70.67
K2682ｲ 緑内障手術（流出路再建術）（眼内法） - - - - -
K2821ｲ 水晶体再建術（眼内レンズを挿入）（縫着レンズ挿入） - - - - -
K279 硝子体切除術 - - - - -
　眼科では白内障手術が主要な手術となっています。ＤＰＣ適応外（一般病棟でない）の病棟を含めると年間450件以上施行しています。必要に応じて、日帰りまたは短期入院、局所麻酔または全身麻酔での手術計画が可能です。
このほか、硝子体手術や硝子体注射、緑内障手術、翼状片手術も行っております。
入院期間は白内障手術や翼状片手術で１（日帰り）～３日、緑内障手術や硝子体手術では平均１週間前後で、状況により異なります。抗VEGF薬の硝子体注射は日帰り又は１泊の入院で行っております。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K834-3 顕微鏡下精索静脈瘤手術 42 0.95 1.00 0.00 30.17
K8036ｲ 膀胱悪性腫瘍手術（経尿道的手術）（電解質溶液利用） 40 2.33 8.40 0.00 79.23
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 21 5.52 20.71 9.52 84.76
K8411 経尿道的前立腺手術（電解質溶液利用） 15 4.00 13.20 0.00 75.13
K8282 包茎手術　環状切除術 14 0.14 1.14 0.00 28.86
　膀胱癌や前立腺肥大症の内視鏡手術や男性不妊症に対する手術や尿路結石に対する、体外衝撃波破砕術を行っています。
その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 13 0.29
180010 敗血症 同一 14 0.31
異なる 32 0.70
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 - -
異なる - -
　特に肺炎や尿路感染症から敗血症性ショック、DIC合併に至るケースが多くなっています。急性期にはHCUで全身管理を必要とする場合が多いです。また、食欲不振から体動困難になり急性腎障害や電解質異常をきたし、一時透析となる対応も行っています。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数（分母）		 分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数（分子）		 リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
541 490 90.57
　適応症例はおおむね、肺血栓塞栓症の予防対策を実施しています。
血液培養２セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数（分母） 血液培養オーダーが１日に
２件以上ある日数（分子）		 血液培養２セット実施率
1220 1061 86.97
　血液は通常無菌で保たれていますが、感染が起こった場所から血液内へ病原体が侵入すると、病原体が血液にのって全身に広がり、菌血症や敗血症という重篤な感染症を引きおこします。速やかに病原体を特定し、有効な抗菌薬を選択する必要があり、血液内の病原体を調べる検査を「血液培養」と言います。
血液培養を２セット行う事で、検出感度は30％上昇すると言われており、かつ検体採取時の汚染菌混入（コンタミ）か真の感染症かの判断にも有効です。
　目標値は88％～90％と言われており、DPCデータ（患者ベース）では86％ですが、院内集計で検体オーダーベースでは93.4％を達成しており、概ね良好な２セット率を達成できていると考えます。今後、さらに啓蒙活動を行い、２セット実施率向上を目指します。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数（分母）		 分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数（分子）		 広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
351 337 96.01
　有効かつ狭域な抗菌薬使用が求められており、広域な抗菌薬使用後に病原体が特定できないと狭域な抗菌薬に変更できないため、広域な抗菌薬使用前に病原体特定のための血液培養を実施しておくことが、理想的な抗菌薬選択に有効とされています。
　本指標の世界的な目標値は定められておりませんが、例外的な症例を除きほとんどの症例に実施すべきと考えられます。今後も90％を切らないように、検査実施の啓蒙を行ってまいります。
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