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画像診断室


画像診断室では、CT・MRI・CR・RIなどの装置を用い、各診療科や健診センターに画像を提供しています。
各診療科とは常に連携を取ながら撮影・撮像を行っておりますが、特に放射線科とは緊密な協力体制のもと、検査を実施しています。 また、周辺医療施設の先生方の検査依頼も積極的に承り、地域連携に参加しています。


スタッフ

診療放射線技師:12名

事務員:2名


画像診断室の基本方針

明るく患者さんに接し、かつ迅速な検査を行い、常に患者さんの不安と負担を軽減するよう気を配ります。

 当院の理念の「いつでも誰でも安心してかかれる」の第一歩として、まず、患者さんと接する際に明るい印象を受けていただけるように心がけます。少しでも病気に対する不安が和らげば幸いです。また、我々の業務は患者さんに様々な体位や、比較的長時間の静止を強いる場合もありますので、迅速な検査と体位などの工夫で身体的な負担を軽減できるように努めています。

病変ができるだけ早期に発見でき、より多くのことがわかる。画像を提供するため、常に知識と技術を向上させる努力をします。

 我々の努力により、より早期でより詳しい病変の診断ができ、より早く病気を治すことができると信じ、知識と技術のレベルアップに努めます。
また、講習会・研究会等には積極的に参加し、最新の情報を吸収しています。また、CT・MRI・RI等、各モダリティの研究会で世話人をつとめるなど、画像診断分野全体のレベルアップにも取り組んでいます。

安全管理も技術のひとつと考え、事故が無く、被ばくの少ない、安心できる医療をめざします。

 最近の医療界の大きなテーマの一つが「安全な医療」です。我々は患者の皆様の安全確保を第一に、常日頃より機器の整備・点検及び精度管理を行っています。また、早くからCR装置を導入し、被ばく低減可能な機種のCTを選定するなどで、被ばく線量の低減に取り組んでいます。(第1種放射線取扱主任者資格を持つ4名を中心に被ばく低減の教育を行っています)
当医院における診療用放射線の安全利用のための指針
当医院におけるMRIの安全運用のための指針

チーム医療の一員として、他部門と緊密な連携を保つと共に、周辺施設からの依頼検査も積極的に行い、地域連携にも貢献します。

 我々は、ほぼすべての診療科・病棟と関わりをもっています。各部署とのコミュニケーションを大切にし、病院が全体として円滑に機能するよう努めています。また、院外にも目を向け、周辺施設の先生方や患者さんに対しても、当院の装置と我々の知識や技術を生かすことが出来るように、地域連携室とも相談の上、積極的にご依頼を承りたいと思います。

機器一覧(健診センター・手術室を含む)

一般撮影装置 4台 CT 2台
乳房撮影装置 1台 MRI 2台
血管造影装置 1台 RI 1台
外科用イメージ 2台 X線TV 4台
骨塩定量測定装置 1台 パントモ 1台
ポータブル 2台 体外衝撃波結石破砕装置 1台

主な装置

CT

 2019年3月、新館画像診断室に2台目の80列CTを増設しました。従来のCTではどうしても金属周辺の描出は困難でしたが、今回の装置は金属アーチファクトを除去する画像処理が可能で、その面でも診断価値の高い装置となっています。併せて、稼働している装置もソフトをバージョンアップし、2台体制となっています。


MRI

 2017年10月、3.0Tの装置を新館に導入して、特に当院でのニーズが多い脳外科、整形外科領域の検査に威力を発揮しています。
 MRIといえば、検査中の音や狭さでストレスを感じる検査というイメージがありますが、患者さんがリラックスして検査を受けていただけるように、室内を「白樺の森」をイメージしたデザインにしております。
また、装置自体も従来に比べ開口径が70cmと広く、圧迫感を軽減していますので、検査の際の苦痛や不安を少しでも解消できます。1.5Tの装置とあわせ、症例に応じた幅広い検査が可能になっています。


血管造影装置

 2009年末に更新した装置はバイプレーン(同時に2方向の撮影・透視が可能)のFPD*方式です。
 低被ばくで高精細な画像を得られ、高度な画像処理機能(3D、擬似CT等)とも合わせ、脳動脈瘤コイル塞栓術などの血管内治療がさらに高精度になりました。また、心臓・肝臓・四肢など、他のあらゆる検査・治療にも対応できる仕様となっています。


核医学(RI)診断装置

 従来は頭部専用装置と全身用装置の2台体制でしたが、2017年10月、吸収補正用CTを搭載した装置を導入し、全ての検査を1台で行っています。この装置は、ごく低出力のCTを撮影し、吸収補正をすることで、より正確な検査が可能になります。初期の認知症診断ソフトや、心筋SPECT*は機器依頼も受け付けております。


乳房撮影装置

 診断用装置をFPD*の装置に更新。検査精度が向上し、二次健診への対応も強化しました。また、健診専用装置にはCAD(読影支援装置)を搭載した専用ビューワーを設置し、病院のマンモグラフィ診断精度が総合的に向上しました。
 このマンモグラフィ室は花柄の壁紙を使用するなど、患者さんにリラックスしていただけるような雰囲気になっています。


*SPECT(スペクト:Single Photon Emission Computed Tomography)
 体内に投与した微量のガンマ線を画像化するが、ガンマカメラの画像が平面的なのに対して、SPECTではコンピュータ処理によりCTやMRIのような断層画像が得られる。
*FPD(フラットパネルディテクター)
 X線の強度分布をデジタル信号に変換して画像化する装置。画質の向上と照射線量の低減を図ることができる。

体外衝撃波結石破砕装置

 腎・尿管結石を切らずに治す『体外衝撃波結石破砕術』を行っています。
この装置は、体外から衝撃波というエネルギーを結石に向けて照射し、筋肉や臓器を傷つけずに結石のみを粉々に破砕します。破砕された結石は、尿と共に体外に排出されます。
麻酔が不要で、術後の痛みがほとんどなく体に傷痕が残らない信頼性の高い安全な治療法です。