超早期・一般病棟リハビリテーション
当院では、手術翌日から介入する超早期リハビリテーションから、地域包括ケア病棟及び回復期病棟において、住宅改修を含めた自宅復帰まで支援する回復期リハビリテーションを行っています。また、個々の専門性を活かし、病棟やコメディカルと密な連携を図るため、疾患別のグループを構成し、患者さんにより良いリハビリテーションを提供していきます。
理学療法:中枢グループ
脳血管疾患・脳腫瘍・パーキンソン病などの神経疾患を対象とした急性期リハビリテーションをスタッフ5名で実施しています。発症後早期より身体状況に応じて早期座位・立位・装具を用いた早期歩行訓練など積極的なリハビリテーションを行っています。
理学療法:整形外科グループ
安心して元気に自宅へ復帰して頂くために、患者さん一人ひとりの特性をしっかりと評価したうえで、関節可動域改善や筋力強化、姿勢制御トレーニングなどの運動療法に加え、超音波治療や電気的筋肉刺激(EMS)治療などの物理療法を併用し、身体機能回復をサポートします。“来た時よりも美しく!元気に!”をモットーに質の高いリハビリテーションを提供するため、スタッフは日々自己研鑽に努めています。
理学療法:スポーツグループ
スポーツグループは、日本スポーツ協会認定アスレティックトレーナーの資格を有する理学療法士を含めた構成です。2018年8月よりスポーツ関節鏡リハビリ室を開設し、スポーツ選手を対象に、競技に特有な動作やけがの再発を防止する動作を指導し、より早期に、そして安全な競技復帰を目指しています。
理学療法:内部障害グループ
内部障害グループは、外科グループと内科グループで構成されています。3学会合同呼吸療法認定士や、心臓リハビリテーション指導士、日本糖尿病療養指導士などの資格を取得したスタッフが、外科手術後や呼吸状態不良の患者さんの早期離床や、呼吸療法及び廃用予防を目的にリハビリテーションを実施しています。
・外科グループ
外科の疾患:胃癌、大腸癌、イレウス、腸管穿孔、腹膜炎、胆のう炎などの、腹腔鏡下での手術や開腹術後のリハビリテーションを行っています。
外科リハの特徴:手術前後の時期に行われるリハビリテーションの目的は、手術に伴う合併症を予防し、廃用を最小限に抑えること、スムーズな術後の回復を図ることです。
・内科グループ
担当診療科:一般内科、総合診療科、循環器内科、消化器内科、糖尿病血液内科
肺炎、尿路感染症、虚血性心疾患、心不全、肝疾患、消化器疾患、内分泌疾患、血液疾患などの疾患に対して、早期離床・早期退院を目指し、急性期より呼吸器リハビリテーションや心臓リハビリテーション、基本動作及び歩行練習などを行っています。
また、心臓リハビリテーションについては、入院中だけでなく、退院後も身体機能の維持・向上を目的に外来リハビリテーションを実施しフォローアップを行っています。
理学療法:地域包括グループ
急性期の治療が終了し病状が安定したものの、すぐに住宅や施設に移行するのに不安のある方や準備が必要な方が生活復帰に向けてリハビリを受けながら安心して退院できるよう支援を行う病棟です。入院期間は最長60日ですが、主治医・看護師・退院支援担当者など多様な専門職と協力連携を図りながら、患者さんの状態及び生活準備が少しでも早期に整うようスムーズな退院を目指していきます。
理学療法:回復期理学療法グループ
回復期理学療法グループは、365日理学療法を実施しています。寝返り・起き上がり・立ち上がり・歩行など基本動作能力の獲得と、階段昇降や屋外歩行など応用的な移動能力の獲得を目指し、心身ともに回復した状態で自宅や社会へ戻っていただく事を目的に理学療法を実施しています。セラピストマネージャーが在籍し、回復期リハビリテーション病棟の質の向上に努めています。
作業療法:急性期作業療法グループ
急性期作業療法グループは主として脳卒中・整形疾患・神経難病・乳がんの術後などの患者さんを対象として行っています。入院後すみやかに早期離床や合併症予防、日常生活動作の再獲得を目指して作業療法室だけでなく病棟・病室にも積極的に出向き、多職種と協働しながら患者さん1人1人に合わせた作業療法を提供いたします。
作業療法:回復期作業療法グループ
回復期作業療法グループは専任を含め、365日作業療法を実施しています。主に食事や排泄等の日常生活活動(ADL)や家事動作の訓練、上肢機能や高次脳機能に着目した訓練を行い、豊かな生活の再獲得を目指します。退院後安全に生活できるよう、住宅改修のアドバイスや便利な福祉用具の選定・提案も行っています。
言語聴覚療法:言語聴覚療法グループ
言語聴覚療法グループは急性期病棟と回復期病棟の療法士で構成されており、聴く・話す・読む・書くといった言葉の機能や発音の訓練を行い、ご家族や知人とのコミュニケーションが取れるよう援助いたします。また、週2回の嚥下機能評価・回診は耳鼻科医師と協業し、飲み込む訓練を行い、楽しい食事を召し上がっていただけるように援助いたします。
活動内容
勉強会
年間計画のもとに、研修会や勉強会を開催し、スタッフ全員がレベル向上を目指す取り組みを展開しています。
チーム医療の回診参加
外科、褥瘡、NST回診など、医師、専門看護師と一緒に病棟を回診し、患者さんの状態に関する情報交換を行い、より良いリハビリテーションの提供に努めています。
カンファレンス
各科医師、看護師とのカンファレンスを開催し、現在のリハビリの進行状況や、患者さんとの会話で得た目標などの情報を交換することで、今後のリハビリ方針や全体の方向性を明確化していけるよう努力しております。