全身MRIがんドック
三大疾病のひとつ、がんについて全身をMRIで検査します
がんはどんな病気?
心疾患、脳血管疾患とならび、日本人の死因の上位を占める三大疾病のひとつです。現在、日本人の2人に1人は一生のうちに何らかのがんになるといわれており、すべての人にとって身近な病気です。しかし、ひと口にがんといっても、その病状や経過は、がんの種類やがんが見つかったときの状態などによって異なり、人によってさまざまです。
がんは全身のどこでも発生します。胃や肺、肝臓などの内臓はもちろん、血液や骨、皮膚などにできるがんもあります。脳腫瘍は脳にできるがん、白血病は血液のがんで、いずれもがんの仲間です。
令和4年（2022年）
主な死因の構成割合
(出典：厚生労働省「令和4年（2022年）
人口動態統計」の概況より作図)
もしがんになっても社会生活を続けていくために
治療法の進歩などにより、がんにかかった人の生存率は、多くの部位のがんで向上する傾向にあります。しかし、発見が遅く病気が進行している場合には社会生活に大きな影響を及ぼすこともあります。
そうならないために定期的に全身の検査をして、もしがんが見つかっても早期発見・早期治療となるように備えておきましょう。
全身MRIがんドック(ドゥイブス法) とは?
全身がんドックといえばPET-CT検査がよく知られていますが、当院はMRI検査(ドゥイブス法)を導入しています。
DWIBS(ドゥイブス)法は、CT検査やPET検査と違いX線や放射線を全く使用せず、磁場を利用して撮像を行う為ため、放射線被ばくがありません。また、他の検査と比べて検査薬の注射などが必要なく検査拘束時間が短いため、受検者の負担が少ないがん検査法であることから当院ではこちらの検査方法を導入をしています。
全身MRIがんドックは、全身MRI検査と低線量胸部CT検査や腹部超音波検査などの検査を組み合わせ、頚部から大腿基部までのほぼ全身のがん検査を行うコースです。
全身MRIがんドック(ドゥイブス法) とは?
- MRI検査時間は約45分（トータル所要時間:約3〜3.5時間）
- MRI検査は被ばくリスクなし ＊コースの中では人体に影響のない低線量のCT検査を含めております
- 一度の検査でほぼ全身を調べることが出来る
- 小さながんも見つけやすい
- 造影剤を使用せず、副作用のリスクがない
（造影剤は安全ですが気持ち悪くなる、発疹が出るなど副作用がある場合があります） - 糖尿病患者、腎疾患の方でも検査可能
注意事項
- ペースメーカー等を有する方は検査ができません
- 狭いところが苦手な方(閉所恐怖症)は検査が困難な場合があります
PET-CT検査との比較
| DWIBS(ドゥイブス)法 | PET-CT | |
|---|---|---|
| 医療被ばく | なし | 放射性薬剤とCTによる2重被ばく |
| 薬剤、注射 | なし | 放射性薬剤を静脈注射 |
| 検査時間 | 45分〜1時間程度 ※1 | 注射を含めて3時間程度 |
| 検査後処置 | なし | 1時間程度待機 |
| 検査不可の場合あり | ペースメーカー植込み中 体内に金属等がある場合(材質により) 狭いところが苦手な方(閉所恐怖症)等 |
妊婦、腎疾患、糖尿病患者 |
※1 全身MRIがんドック全体の検査時間は3〜3.5時間です
このような方は受診をお勧めします
- 一度に全身のがん検査を行いたい方
- リスクの高まる30代以上の方
- ご家族ががんを患った方
- 仕事や家事でお忙しい方
- 生活習慣病が気にる方、指摘されたことがある方
- 最後にがん検査をして2年以上経過している方
- PET-CT検査の受診ができない方
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